 | 冬の運動会 B0009G3F1Q
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 | CASSHERN B0001A7D0O
■Amazonエディターレビュー そこはアメリカが存在しない世界。大東亜連邦共和国の遺伝子工学の権威・東博士(寺尾總)は人体のスペアパーツを可能とする新造人間の開発に勤しんでいたが、その結果生まれたブライ(唐沢寿明)は人類に宣戦布告。博士は、自分に逆らい戦場に赴いて戦死した息子・鉄也(伊勢谷友介)を新造人間としてよみがえらせた…。 吉田竜夫原作の名作SF-TVアニメを『SAKURAドロップス』など数々のPV演出で知られる紀里谷和明監督が、その独自のイマジネーションを駆使して映画化した話題作。ほぼ全編CGと実写の融合による世界観は、まさに新たな映像の時代を予感させるものがあるが、その一方で人肌の温もりがきちんと伝わる映画になっているのが嬉しい。原作アニメと設定の異なる部分も多いが、それらが原作に対するリスペクトを得ての結果であることは、シーンの端々にこめられた要素からおのずと理解でき、結果として原作に対するオマージュ感あふれる作品としても十分捉えることが出来る。悪の総帥ブライの悲しき美学にシンパシーをこめて、そこから全ての争いを否定していくストレートなメッセージ性も、実に潔いものがあった。(的田也寸志) |
 | 卍 まんじ B000066AE7
■Amazonエディターレビュー 刑事・柿崎(原田芳雄)の妻・園子(高瀬春奈)は、自分が万引きしている現場をOLの光子(樋口可南子)に見られたことをきっかけに、はじめは彼女に脅されて、しかし次第にのめりこむように、同性愛の肉欲に耽るようになっていく。やがて光子は柿崎家にまで現れるようになり、いつしか女2人男1人の奇妙な三角関係ができあがっていくが…。 文豪・谷崎潤一郎の同名小説2度目の映画化で、設定を(製作時の)現代に移しかえることで、より濃厚で鮮やかな人間同士の関係性が、軽やかに露になっていくおもしろさ。キャストは3人とも好演だが、特に小悪魔的魅力を妖艶に醸し出す樋口可南子がいい。監督は『純』『眠れる美女』などの才人・横山博人。(的田也寸志) |
 | 座頭市(デジタルリマスター版) B0002J55PE
■Amazonエディターレビュー 牢から出され、疲れた身体を癒すべく、旧知の老侠客のもとに身を寄せた座頭市(勝新太郎)は、そこで五右衛門(奥村雄大)一家と赤兵衛(内田裕也)一家の勢力争いに巻き込まれていく…。 16年ぶりに劇場用映画として復活した人気時代劇シリーズ第25作で、勝新太郎主演ということでは、これが最終作。ここで勝は監督も兼任しており、型破りの娯楽的演出を至るところに散りばめた超一級のエンターテインメントに仕上げている。サブキャラクターの魅力も大きく、女親分役・樋口可南子の色気と貫禄、またどこかホモっぽい情緒を漂わす浪人役・緒形拳の存在感も見事。クライマックスの大殺陣は、これぞ座頭市!といった醍醐味で、またカツシン亡き今となっては、市のアップのストップモーションで終わるラストに、思わず感涙。なお本作はテレビ放映の際、勝自身の再編集により、劇場版ではカットされたシーンをも挿入した特別版も製作されている。そちらのDVD化も望みたいところだ。(的田也寸志) |
 | 昭和歌謡大全集 B0000YTR7I
■Amazonエディターレビュー 定期的にカラオケパーティを開いている6人の少年グループ(松田龍平、安藤政信、池内博之など)と、全員ミドリという名前のおばさん6人(樋口可南子、岸本加代子、鈴木砂羽など)が、ちょっとしたいさかいからいつしか殺しあいへと発展。しかもその武器もどんどんエスカレートしていき……。 村上龍の同名小説を『はつ恋』『命』などの俊英・篠原哲雄監督が映画化した近未来風ノンストップ・バイレンス映画。しかし、そのテイストは一貫してブラック・ユーモアにあふれたもので、またそれらのシーンをタイトルさながら『恋の季節』『また逢う日まで』などさまざまな歌謡曲が一見何の脈絡もなく(!?)彩り、一段と不可思議な映像空間へといざなう。殺し合えば殺し合うほどお互いのグループが生き生きとし始めていくという、病める現代日本に棲息する者たちの屈折したパワーの解放がすさまじくもおもしろい。(的田也寸志) |
 | 阿弥陀堂だより 特別版 B00008XWUY
■Amazonエディターレビュー 売れない作家・孝夫(寺尾聰)と有能な医者・美智子(樋口可南子)の夫婦は、美智子がパニック障害にかかったことを機に東京を離れ、孝夫の故郷・信州の山村に移り住むことに。がんに冒された恩師(田村高廣)や、難病でしゃべれない娘・小百合(小西真奈美)、そして阿弥陀堂で暮らす96歳の老婆おうめ(北林谷栄)など、村の人々との温かい交流の中、夫婦は生きる喜びを取り戻していく…。 デビュー作『雨あがる』で世界的にも絶賛された小泉堯史監督による第2作。奥信濃の四季を追うその映像は、この世とは思えないほど荘厳な美しさをたたえており、その中でささやかに生き死にしていく人々の静かで凛とした姿は、現代がなくしてしまった大切なものを思い起こしてくれる。虚飾を捨て、自然と共存することがいかに心地よいものであるかを、シンプルかつファンタジーのように濃厚な世界観で伝えてくれる、摩訶不思議な味わいに満ちた秀作である。(的田也寸志) |
 | 私立探偵 濱マイク 1 緒方明監督「31→1の寓話」 B00006HBJR
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 | 沙羅双樹 デラックス版 B0001M6GWS
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 | ときめきに死す B00005QYP3
■Amazonエディターレビュー 謎の組織の指令を受けた寡黙な暗殺者・工藤(沢田研二)が、北海道にある海辺の別荘にやって来る。そこには、工藤の身の回りの世話を焼くために雇われた自称歌舞伎町の医者・大倉(杉浦直樹)がいた。黙々と体力作りのためのトレーニングに励む工藤。やがて組織からの指令で若いコンパニオン・梢(樋口可南子)が現れ、 3人の奇妙な共同生活が始まる。ある日大倉は、勢力を急速に伸ばしつつある新宗教の会長がこの町にやって来ることを知る。暗殺の瞬間が刻々と迫り…。 清涼感あふれる映像と、静かな雰囲気が支配する森田芳光監督作品。この前年『家族ゲーム』で映画賞を受賞した森田は、丸山健二の原作小説を大幅に改変し、独自の世界を作り上げて行った。終始静かで、時にトリッキーな動きを見せる前田米造の撮影と、北海道ロケが絶大な効果を上げている。暗殺を行うプロセスがクライマックスなのではなく、そこに至るまでの工藤たちの木訥としたコミュニケーションこそが本作の最大の見どころに違いない。(斉藤守彦) |
 | 陽炎 B000083O6I
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