夢二 B00005NS44
■Amazonエディターレビュー 『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』に続く鈴木清順監督の「大正浪漫三部作」の最終編。さまざまな女たちの間を行き来しながら生きる画家・竹久夢二。一方で彼は、日ごと悪夢にうなされながら絶えず不安にさいなまれている…。 女に翻弄されながら、男が幻想の世界をさまよっていく構図は前2作同様だが、主人公の夢二を沢田研二が演じることで、そこにどことなくおかしみが加わり、より清順映画ならではの軽やかさがにじみ出ることにもなったようにも思える。歌舞伎界の名優・坂東玉三郎が『帝都物語』に続いて男役で本格的映画出演。また殺人鬼の役で『太陽を盗んだ男』などのカリスマ監督・長谷川和彦というキャスティングの妙も光る。池谷仙克の幻惑的美術の数々もすばらしい。(的田也寸志) |